内方姿勢とは具体的にどのようなことですか?
 「内方姿勢をとる」ということを言われたり、聞いたりしますが具体的にどのような姿勢のことですか?馬の首を内方に向けるだけでなく、馬体全体を屈曲させることだと聞いたことがあるのですが・・・。
 またその重要性について教えてください。

(40歳・女性・乗馬歴5年)
 馬の足首(球節から下の部分)はまっすぐにしか動かせません。この部分を左右にひねると大きな負担となり、故障の原因となります。ですから、どんな運動においても「真直性」が最大のテーマになるわけです。(実際に馬場馬術の初級課目において最も重要視されるのが、「真直性」なのです。)
 直線上であれば、馬体をまっすぐに保つことによって、「真直性」は維持できますが、輪線上ではどうでしょうか。馬体がまっすぐなままで回転しようとすれば、馬の肢は交差するか(2蹄跡運動)、ぶつかるか(交突)、ひねるかしかないのです。正しく2蹄跡運動(この場合斜横歩)をすれば問題ありませんが、他の場合には馬体に重大な問題が生じます。馬によっては走ってしまったり、止まってしまったりするかもしれません。
 回転におけるこうした問題を解決するのが、内方姿勢なのです。ご質問のとおり、首だけではなく馬の体全体を回転しようとする円の大きさにあわせて屈曲させ、肢をまっすぐ前に出して運動できるようにすることが必要になってくるわけです。(この際、外方手綱と内方脚の扶助が重要になってくるのですが、このことについては、別の機会にお答えします。)

(ジョーバ博士)




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